園からのおたより
一週間が過ぎました。いかがですか?
昨年もこの時期に同じように呼びかけました。入園式、始業式から一週間が経ちますね。お子さんの様子はいかがですか?
思ったよりもスムーズで、調子よく毎日元気に登園しているお子さん、入園前に小規模保育園等で集団経験があったにもかかわらず、園では泣いているお子さん、同じく入園前は、幼稚園をすごく楽しみにしていたのですんなり行けるかと思ったら、お母さんと離れられずに、毎朝号泣しているお子さん。もしかしたら、前日の夜寝る前から“明日行きたくないよ~!”と訴えて、朝、制服を着せるところからひと苦労しているお父さんお母さんもいるかも知れません。また、もう幼稚園は2年目・3年目なのにもかかわらず、なかなか新しい環境に慣れず、少々足踏み気味の進級のお子さんもいるかも知れません。
ナントカのひとつ覚えのように、毎年保護者の皆様にお伝えしているのは、『子どもたちの慣れていくペースは、一人ひとり異なりますよ』ということです。もしも、私が新入園児の母親で、自分の子が、毎朝「ようちえんいきたくないよぉ~」と泣いていたとしたら、逆に、すんなり集団に入ったよそのお子さんの姿を見て、「え~っ、なんでウチの子だけ~?」と、すごく焦ってしまうと思います。でもね、大丈夫なんです。どっしり構えていてください。たくさん泣いてるお子さんのお母さんは、“きっと、今まで愛情いっぱいで育ててきたからだわ”と、自信を持ってくださいね。もちろん、すんなり集団に入ったお子さんのお母さんも“おおっ、ウチの子なかなか頑張ってるわ”と、自信を持ってください。いつも温かく包んでくれる場所があるから、小さな身体とこころで、独り立ちして頑張っていけるし、いつも温かく包んでくれる場所の居心地が良いから、離れるのが辛いのです。今はその時なのだと思います。
ギャン泣きしているお子さんを、バスの添乗員さんや担任の先生に託し、後ろ髪を引かれる思いで、背を向けたお母さん、きっとご自分も泣きたいお気持ちでしたよね…。でも、いつかきっと、この時期が懐かしく思える時が来ます。時間は前だけに進み、心の中で振り返ることはできても、そこに戻ることはできず、昨日の我が子には、今日はもう会えないのです。
私は毎日、懸命に頑張る子どもたちの姿に感心し、花マルをあげたい気分に駆られています。保護者の皆様も同じように、お子さんにたくさんの(目に見えない)花マルをお願いします。