園からのおたより
だいじな6月
6月になりましたね。4月に始まった令和5年度の園生活も足掛け3か月目です。さて、皆さんは6月というとどんなイメージを抱きますか…?雨ふりの日が多くなり、紫陽花やアマガエル、てるてる坊主など子どもたちの製作活動の材料になるかわいい素材も多い月です。大人にとっては、湿度が高く洗濯物が乾きにくかったり、湿気で髪の毛がもしゃもしゃになったり、雨の日の運転はいつも以上に気を付けなければいけなかったり…と、ネガティブな要素も多いのですが、いやいや、この6月、子どもたちにはけっこうだいじな月かなぁと思っています。
ちょっと堅い話になります。そして保護者の皆様を焦らせるつもりではないのですが、4月からの園生活で覚えた「園での約束ごとや、生活リズムの定着」、「自分の力でできることは自分で頑張るということ」をしっかり身につけるには、この6月を軽視できないと思うのです。うやむやにしたまま夏休みに入ってしまい、長い夏休みが終わって、再び幼稚園に戻った頃にはどうでしょうか。園での約束ごとや園生活の流れがちゃんと身についている子とそうでない子には、ちょっとだけ「差」がつきます。
これまで私はさんざん、「一人ひとりのペースは異なります」と言い続けました。個人差というものはしっかり理解します。その考えは変わらないのですが、幼稚園での子どもたちを見ていると、いつか身につけば良いことと、一定期間のうちに身についてほしいことがあり、後者を頑張るには、6月が大切な一か月になるんじゃないかなぁ…と思うのです。私たち保育者にとっても、一人ひとりの子どもの成長のため、一人ひとりをよく見つめ、しっかり努めなければならない大切な月です。
クラス担任はもちろん、バス関係を含めたそれ以外の教職員もみんなで、お子さん一人ひとりの「だいじな6月」に寄り添います。たくさん話して、たくさんトライして、ときにはちょっぴり躓いたりもして、たくさん経験しながら、だいじな6月をみんなで一緒に過ごしましょう。そして、みんなで一緒に大きくなりましょう。
※令和5年6月7日配布の園長つうしん「みんなえがお」より一部抜粋