園からのおたより
二学期が始まりました
突然ですが、「中毒性のあるもの」と言ったら、皆さんはどのようなものやできごとを想像されますか?自分の口に合う美味しいお菓子や飲み物、好きなアーティストの楽曲、スリリングな絶叫マシン、雄大な自然の中に身を置いた時、生まれたばかりの赤ちゃんの匂い…、ちょっと考えただけでも、人それぞれにたくさんあると思います。「中毒性」をインターネットで検索してみると、≪接触・摂取することで精神または肉体に快感をもたらし、その感覚を繰り返し享受し続けた者に絶え間なくかつ耐え難い快感の渇望をもたらす物の性質のこと。 類似した語に「依存性」などがある。≫とあります。
ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、私にとって、西多賀幼稚園の中で≪精神に快感をもたらし≫ ≪しばらく離れていると耐え難い快感の渇望がある≫のは、子どもたちの“元気なあいさつ”です。
秋休みが終わり、5日ぶりに皆が登園してきた13日に、体育館で『第二学期始業式』をおこないました。新型コロナウイルス感染拡大予防のため、コロナ前に比べると全園児が集まる行事はグッと少なくなっていますが、二学期のスタートはみんなで集まりけじめをつけたいという思いから、体育館に全員集合して式をおこないました。集まった全園児といっせいに交わした、元気な“おはようございます”のあいさつは、他の何にも代えがたい快感でした。「あぁ、気持ちいいなぁ~」と、その場で思わずみんなに伝え、「園長先生はみんなの元気なあいさつを聞くと、いつも心がスーッとするよ。みんなはどうかな?」と聞いてみました。たくさんの子どもたちが、「僕も同じ」「私も…」と言ってくれましたよ。こんな“あいさつ中毒”ならば悪くはありません(笑)。
今は(コロナも)いったん落ち着いたように見える園生活ですが、これから先もいろいろな制限や我慢をともなうことが出てくるかも知れません。神経質になったり、口やかましく声をかけたりしなければいけない場面も、きっとたくさんあるでしょう。溜まったストレスを緩和し、カサカサしがちなこころを癒してくれる、そんな中毒性ならば大歓迎!たくさん元気なあいさつを交わしながら日々を過ごしていきたいと感じた、とっても幸せな二学期の始業式でした。